「どういうこと?」 振り向くとすぐそこには仁の顔があった あまりの驚きと恥ずかしさにすぐに前に向き直った 「俺が柿崎に美桜を呼ぶように言ったから」 「……ますます意味わかんないんですけど」 「まあ、生徒会長っていう権限をうまく利用したって話」 「つまりあの外面使ったってことか」 そう言うと仁がふっと笑う その息がちょうどあたしの耳元に届く 「なーに顔赤くしちゃってんの?」 「べべべ別に顔なんて赤くないし!!」 とは言いながらも体温が上昇しているのがわかる