ガラッというドアが閉まる音が聞こえたと同時に塞がれていた口が解放された 暗い教室の中にはあたしとあたしを連れ込んできた誰かしかいない 目が慣れていないから誰だかわからない 「……だ…れ…?」 震えた声でぽつりと呟いた するとふわりと抱きしめられる感覚がした この感覚… 「恐がらせてごめん」 この声は… 暗闇に目が慣れて相手の姿が見えるようになった それにこのにおい あたし知ってる 「……神…尾…じ…ん?……んっ…ちょっ…」 そいつは急に短いキスをしてきた