目だけでおでこの方を見てみると指が長くて骨ばった大きい神尾仁の手があたしのおでこを包むかのように覆っていた。


それを見た瞬間あたしの体温がじわじわと上がり始めた。




「ん?またちょっと熱くなった。」




眉を寄せながら腰をあたしの目線くらいまで曲げてあたしと目を合わせてきた。




「なんかさっきより顔赤くなってない?」




今度は意地悪な顔でもない本気で心配そうな顔をしてあたしを見つめてくる。




「っだ、だ大丈夫だよ!!熱なんか…あるわ……け…」




ってあれ?


なんかちょっと目眩が……