「で？急にどうしちゃったわけ？」
不機嫌な口調で肘をつきながらあたしに聞いてくる。
「美桜ってそういうキャラじゃなかったじゃん。」
「まあ…うん……確かにこういうの似合わないのは知ってるんだけどさ……何って言うかその……ね？」
苦笑いをしながら奈都の顔を下から覗き込んだ。
すると奈都は顔をほんのり赤くしながらブスッとした顔であたしは顔を逸らされた。
「それ反則だって!!」
「は？」
「美桜は自覚してないみたいだけどさ、美桜はかわいいんだからね？だからもっと自分に自信持ちなって!!」
さっきの不機嫌な奈都はどこに行ったのかと思わせる笑顔をあたしに見せてきた。
