「あの、」 玄関に向かうユナの ヒナノの 腕を掴んで気が付いた。 「あの!」 「なに?離して。」 「いや、」 「別れるんやろ?言い出したんノゾミやんか。 あたしもスッキリした。 離して?」 「ごめん、別れたくないし まさか本当の事言ってくれると思ってなくて 俺、変な言い方になるけどヒナノでもユナでもそんなことどっちでもいいしとにかく別れたくないごめん。」 「無理。 別れる。大っ嫌い。 大嫌い、その冷静な感じも優しいばっかりの性格も大嫌い。 だから別れる。離して!」