「ヒナノんちは厳しいから門限は8時なん。」


9時出勤だったからだ。


キャバ嬢だと知るよしも無い俺はまた暢気に
なんて厳格な家庭に育ったんだ。

なんて。

会う度に眠たげな彼女を
俺はちゃんと見れてもいないで、ただ、浮かれていたのかもしれない。