終われない夢




「澪は紗那についてていいよ」


「そう?」



まぁ確かに

今の状況からいうと、

聖羅の方が有利…


って相手に情けかけられてるよ紗那!



「私には璃瑠がいるから」


「あぁ、リリィーか…私よりもリリィーの方が頼りがいがありそうだもんね…」


「ちっ違うよ!別にそんなんじゃなくて、澪が私についたら紗那には誰もいなくなっちゃうでしょ?だから」


「ホントだ…」



そういえば

紗那には今私しかいない

私しか頼れる人のがいない…



「…聖羅は優しいね……」


「違うって。私はただちゃんと戦いたいの。いいライバルがいてもいいでしょ?」


「ライバルがいたほうがやる気が倍増っ!って言うもんね!」


「うん。だから、恨みっこなしだよ」


「私に言われても…」



どちらかが笑えば

どちらかが泣く


そんな風にならない方法はないものか…