終われない夢




バスが発車したころ、

聖羅が私に尋ねてきた



「紗那は北条のこと好きなの?」



紗那と違い、

聖羅はストレートに聞いてきた



「うん。聖羅は?」



情報交換も大切だと思い、正直に話した



「私も北条のことが好き。アハハ…やっぱり紗那と被っちゃってたんだね…」


「…うん。そうみたい、大変だね」



私の正直な思い



「2人には争わないで欲しかったんだけど…」


「でも、だからって私、諦めたりしないよ。紗那にもちゃんと言って、正々堂々勝負する!」


「あー!私の立場がー!」



2人が取り合いっこするなら、私はどちら側につけばいいんだろう…


困った…