紗那はやっと聞こえる位の小さな声で途切れ途切れに言った
「やっぱり、さ、聖羅って、さ、北条のことが、す、きなのかな……」
嫌な予感的中……
「分からない。そう聖羅の口から言った訳じゃないし…なんとも言えないよ」
「ん、でも、なんか、そんな風に、感じられる、というか…」
「………」
「北条も、そう、なのかな、って、思って、…」
「……えーっと。なんとなくこの話をしてて思うんだけどさ、」
「ぅん」
「…紗那って、社長のこと、」
言いたくない気持ちを抑えて
「すぅーーきーー…なの?」
出来るだけスキーに聞こえるようにした
つもり
ボン!!
あ
紗那から煙が出てるー
おもしろ

