終われない夢




「ほら澪、やって」



聖羅はそう言って私に2Bの鉛筆とまとまるちゃんの消しゴムを渡した



「まとまるちゃん…」


「澪もそれ好き?」


「うん。すらすら消せて、跡が残らないよね」


「しかも季節限定バージョンだよ」


「おー。サクラの匂いがする」


「いーでしょー(笑)っていうのは置いといて、はやく下書き描いてくれ。じゃないとなんにも出来ないから」



んーホントだ


皆(一部を除く)暇そう


仕方ない、ホームレスの皆に仕事をくれてやるか



「絵は私が描くから文字は聖羅が描いてくれる?」


「わかった。任せて♪」