「彩‥今誰のこと考えてたん?」






私の頭の中に浮かんだ人…






何で?






そう思ってると夏生に言われた






「彩の頭の中に浮かんだの貴志くんじゃないの?」






えっ!何で分かるん…





私が動揺してると夏生が続けた






「彩って絶対に人に弱いところ見せへんやん。家族の前では特にね。彩が泣けるのは私の前と貴志くんだけやから」






「…確かにそうやけど…龍也の後輩で8歳も年下で…めちゃくちゃ対象外やん」






「彩は年上がいいって言うけど年は関係ないんちゃう?」