「おーい、柴田! 早くしろー。帰ったのかー?」
パタパタというサンダルの音と共に近づいてくる、先生の声。
ビクッと肩が震え、篤史の力が緩んだ時に、思わず離れた。
「います! すぐ行きます!」
彼が入り口から叫んだ。
すると、サンダルの音も遠ざかった。
篤史の温もりで火照った顔や身体が、スーッと冷えていく。
「なに?」
入り口から私を見てる、篤史。
「…えっ?」
「何か、言おうとしただろ?」
「…あぁ…」
あの温もりの中なら… 言えそうだったんだけど…
冷えてしまった身体は、いつもの私に戻ってしまった。
それに、言ったところで、どうなるの?
篤史は、遠くへ行っちゃうんだよ。
パタパタというサンダルの音と共に近づいてくる、先生の声。
ビクッと肩が震え、篤史の力が緩んだ時に、思わず離れた。
「います! すぐ行きます!」
彼が入り口から叫んだ。
すると、サンダルの音も遠ざかった。
篤史の温もりで火照った顔や身体が、スーッと冷えていく。
「なに?」
入り口から私を見てる、篤史。
「…えっ?」
「何か、言おうとしただろ?」
「…あぁ…」
あの温もりの中なら… 言えそうだったんだけど…
冷えてしまった身体は、いつもの私に戻ってしまった。
それに、言ったところで、どうなるの?
篤史は、遠くへ行っちゃうんだよ。


