キラキラ☆サン ビーチ

「まおっ、帰るぞ」


「はーい」


「バイバイ、まお」


「バイバーイ」


大きく手を振って前田くんの後ろを走って追いかけて……



「まおって忙しそうだね」


「だな。
俺達も帰るか」


「うん」



自然と繋がれるあたしたちの手。


大きくて安心できる桐谷の手。


「前田くんってさー、まおのこと…」


「たぶんな…
でもまだ言わないんじゃないか?
樹だし」


「そっか」



たまに思う。
前田くんがまおを見つめるあの瞳。


まおの右側に立つ前田くん。


まだまだ小さな恋の芽がゆっくり成長しているみたい。










fin.