バスに乗り込んで、もちろん席は隣同士。


行きは一人だったけど……
こうして隣に誰かいるっていいね!



「そうだっ!」


忘れるところだった。


さっき、まおたちにお土産を買った時についでに買ったんだ。


危なかったー。



「これ、あげるっ」


茶色い袋に包まれた小さなモノ。


「俺に?」


「そうだよ」


開けたらビックリするかな?


「どうしたんだ、これ?」


「4人でお揃い!
って言ってもあたしと桐谷は同じ色だけど……
イヤだった?」


黄色のお守り。


まおは赤。
前田くんは青。


そしてあたしたちは……


「黄色だけどよかった?」


桐谷は紫より黄色が似合うような気がしたんだよね。


気に入らなかったらどうしよう……


勝手に買わなきゃよかったかな?


「ヤベー!
メチャクチャ嬉しいんですけどっ!
ありがとう、愛川!」