『・・・大丈夫?』


『君は・・・誰?』



小さい男の子が、私に飴を差し出してきた。


私の大好きな・・・いちごミルク味の飴。



『僕は・・・・』



「っ!!!!」



目が覚める。


いつも夢がここで終わる。


いつまでも、その続きが見ることの出来ない。


ただ分かるのは、私が泣いていること。


私の幼い頃の記憶だということ。


あのとき会った男の子は・・・誰だったんだろう。


何で私の好きな飴を持っていたんだろう。


偶然といったらそれまでだけど・・・。


なぜだか気になる・・・。



「大丈夫か?芽依」


「あ・・・うん」



あの後。


コウキくんが私たちに気づいて・・・。