そして、ドキドキなアルバイト初日。


まず、あの地獄門のようなものが私を迎える。


インターホンをゆっくりと押す。


『キンコーーーーンッ』


ビクッッ・・・・


学校のチャイムみたいだなぁ・・・。


すると、一瞬の間に人の声が聞こえた。



『宮藤様ですか?お入り下さい』


「は・・・はぁ・・」



やっぱお金持ちは違うんだな。


門から玄関まで車で移動するし。



「来たな。メイド」



ユウキくんが私を迎える。



「芽依ですけど。何ですか、メイドって」



私にはまったく理解ができなかった。


何?お皿洗いとかじゃないの?


ユウキくんは呆れた顔で私の顔をのぞき込む。



「ちげぇし。俺専用のメ・イ・ド♪」


「は・・・・ぃぃ・・・?」



メイドって・・・・。


私、危ないんじゃないんですかね・・・・?