反動でコウキくんは倒れ、驚いた顔で私を見つめている。



「女の子にブスとか言ってんなよ!!???顔可愛いからってふざけてんじゃねぇよぉぉぉッ!!!!!!!!!」



ハァハァ・・・。


ものすごい轟音を響かせ、部屋中に波のように伝わった私の怒声。


私は力を入れて怒鳴ったため、膝からカクンッとその場に倒れた。



「おい・・・芽依・・・大丈夫か・・・?」


「あ・・・うん・・・何とか」



私はユウキに腕をつかまれ、ソファーに座らせてもらった。


コウキくんは叩かれた頬を押さえ、放心状態。


ここの兄弟は顔が可愛いのに、性格怖いんだもん・・・。


すると、スッとコウキくんが立ち上がった。



「気に入った、『めい』さん?俺の彼女にならない?」


「はッ!?・・・名前・・って・・ええ!?」


「はぁぁ!?俺のモンだよッ、こいつはッ」



ユウキに抱きしめられ、嬉しい私。


きゃー男らしいー(笑)


それを見たコウキくんは・・・



「何言ってるの?チビ兄貴」


「てめぇ!!そこは禁止エリアだぞ!?(笑)」


「・・・・・ブフッ」


「笑うなッ(泣)」



単なる兄弟喧嘩だな・・・。


ていうか、コウキくんの方が身長高じゃん・・・(笑)


思わぬ敵、弟ちゃんが現れちゃいました☆