「ユウキッ・・・どこに・・・」


「っ芽依ッッーーーー!!!」


「ユ・・・きゃぁ!?」



ユウキくんが私に抱きついてきた。


しかも、吹っ飛ばされそうな強い力で。



「大丈夫か!?」


「うん・・・・」



ユウキくんは、水族館の中にいた。


待ってて・・・くれたんだ。


少しだけ涙が流れる。


少しだけだけどねッ・・・・。



「何にも・・されてないか?」


「うんッ・・・平気だよ・・・」


「よかったぁ・・・・お前の処女は俺のモンだしな」


「そこぉ!?」


「当たり前だろ?」



そんなこと言いながら、私を大事そうに抱きしめてくれる。


素直じゃないんだからなぁ・・・ここの家の人は。


ただ、嬉しかったのは・・・


『大丈夫か』


この言葉なんだよ・・・。