私はその頃は貧乏なんかではなく


どこにでもあるような、普通の家だった。


レジャー施設には連れて行ってくれなかったけど、アウトドアが大好きな両親とよく夏には山でテント張ったり・・・。


それなりに楽しい毎日だった。



「どうしたんだろ・・・ママ」



あんな険しい顔でどうしたものかと・・・。


私は考えていた。


逆上がりできたことがうれしくなかったのかな・・・?


そんなことを考えているだけで、30分は軽く経っていた。



「まだかな・・・ご飯・・・・」


『違いますッ!!!!!!』


ビクッ・・・・


え・・・何・・・・?


私は窓の外を見ていた。



「!!!!!!!!」



家の周りを取り囲んでいるのは・・・・


パトカーだった。