*side芽依*
「うぅう・・・ッ」
玄関を入ったところで泣き崩れてる。
当分立てそうにない・・・。
「どうしたんですか・・・・?」
「・・・っ宮さん・・・・??」
神谷さんが立っていた。
神谷さんの強い腕ですくっと立たされた。
「私・・・メイドの分際で・・・」
「知ってますか?」
「へ・・・・・?」
「ユウキ様、女の子とした初めてのキス、あなただと思います」
「え・・・・?ミソラちゃんとは・・・」
「あ、多分、してないです」
嘘・・・・・???
あいつがキスしないなんて・・・
「いつも、キスは本当の恋人としかしない、とおっしゃってましたから」
「ッ・・・・神谷さぁん・・・私・・・」
あいつを、好きになり始めてるのかも。
展開、早いけど(笑)
「そうですか・・・・」
神谷さんはそっと私を抱きしめてくれた。
優しく・・・
背の高い神谷さんは、私をすっぽりと腕の中に収めた。

