辺りも暗くなって、デートも終わりに近づいているのが分かる頃



中山さんが言う



「じゃ、もうそろそろ買い物して帰ろうか?」




「買い物?」




「忘れたのか?」




「うん…

なんだった?」




「ったく、お前の手料理だろ」




「え!


…まじで言ってる?」




「超まじ」




「え―!

無理だって!私料理出来ないよ!」




「大丈夫だって♪

俺、手伝うし?」




“手伝うし?”って言われても―




中山さんと料理出来るなんて超嬉しいけど…




中山さんが食べるんでしょ?



下手な料理作れないじゃん




超―緊張するじゃん!