最後になればなるほど小さくなって聞こえづらかったけど、聞こえた。



朱里が俺のことを好きって言った声が。



朱里の思いもよらない言葉に俺は真剣になる。





「本当に?」





そう聞くと真っ赤な顔をして首を縦に振る。



本当、りんごみたいなんだから。



でもその顔が俺にとっては1番可愛いと思う。



俺も答えなきゃな。





「朱里、俺も好き」





そう答えたら赤かった顔を更に赤くして俺を見る。



顔赤すぎ。



でもそれは俺の好きな




りんごちゃん。









なぁ君のその真っ赤な顔を。



ずっと独り占めしたいと思ってたんだ。