「朱里、肩濡れてる」 「え?」 俺側の肩は濡れてないけど、外側の袖が濡れてる。 そういえば美桜と橙は普通にくっついてるけど、俺と朱里の間には少し間がある。 なんとも思わず入ってたけど、朱里は少し離れて歩いてたんだ。 俺にくっつかないように――… 「朱里―…」 名前を呼びながら朱里の腕を触ろうとしたら 「ゃっ!」 小さな叫び声をあげて傘の外に出る。 拒 否 ら れ た 。 朱里に拒否られた。 このとき何かがプチっと切れた。