「美桜(ミオ)ー」



「ん? あー裕太(ユウタ)じゃん」





名前を呼んで振り返った美人な女。



うちの学校の生徒会長といい勝負してるくらいに美人。



あ、生徒会長もまた美人でさー



ってその話しは置いといて!



美しいって字が入ってるだけあってか、本当に美人。



小学校からの幼なじみの美桜は美人でサバサバしてて、女の中で1番仲がいいヤツ。





「今日朱里とクレープ食べてく約束してんだけど、裕太も行く?」



「おー」





朱里(アカリ)っていうのは美桜の友達で、俺の―――……好きなヤツ。



朱里は美人では無いけど可愛い。



特に、顔を真っ赤にして俺に話しかけてくる辺りがオレは1番可愛いと思う。



最初は顔を真っ赤にして話しかけてくるから


こいつ俺のこと好きなんじゃね?


って思ったりしたけど、別に俺を意識してるわけじゃなくて、人と話すのが苦手らしい。



美桜と話すときだって顔を赤くするくらいだ。



極度の恥ずかしがりやなんだよな。