「水嶋先生!」 「よっ、ゆい」 いつもの先生だ。 そんな先生を見ると あたしはまた 泣きそうになった。 「どうして… どうして先生じゃないの?」 「えっ何が?」 先生は驚く。 「化学の担当…」 あたしは小さい声で言った。 「なんで知ってんの?」 また先生は驚く。 そして、 「えっ?俺だよ。」 先生は笑いながら そう言ったが、 すぐに真面目な顔になった。