そんな中、あたしは 前に水嶋先生を見つけた。 「せんせ~」 あたしはそう言って 手を振りながら 先生に手を近づけた。 「おぅ、ゆい!」 両手いっぱいたくさんの 書類を持った先生。 だけど、先生は あたしに手に自分の手を 近づけてくれた気がした。 「先生お疲れ様です」 「お疲れ、またな」 「はい、さようなら」 あたしは行ってしまった 先生の背中を見つめた。