小さな時から彼女はとても不思議な子だった。庭の砂場で遊ぶ時は常に素手で、何度スコップやらバケツ等を貸してみたものの彼女はシカトして手で砂を掴み、それを投げては「ジィ~」と見ての繰り返し。端から見てて「何が楽しいのだろう」と思いながら私はその姿を見ていた。