君を愛してる 〜だから死にたい〜

 それが俺には恥ずかしかった。

 そんな俺に聡は変わらず接してくれ、いつの間にか行動を共にする時間が増えていった。

 別の孤児院に言った美里の事を聡は気にかけていたが、どこの孤児院に行ったかすら不明で幼い俺達には知る術はなかった。



 「わかっちゃう……ものなんだね――必死に隠してたつもりだったのに……」

 美里は俺達の方を見つめて呟いた。

 「懐かしいなぁ――一稀と聡と私……」