君を愛してる 〜だから死にたい〜

 「すまん?謝って済むとでも思ってるのか?」

 「……」

 聡は俺の胸倉を掴み、拳を振り上げる。

 「お願い!やめて聡!!私が――私が悪いの!だから一稀さんを責めないで!」

 「一稀……俺はお前を本当に親友だと思ってる。それは今でも変わらねえよ、だからお前が聡子に手を出してないのもわかる、だけど――」

 聡の拳が俺の頬に当たり、俺はそのまま後ろへ倒れた。

 「だから――許せない!」