「そりゃそうだけど、仮にも兄妹なんだぞ……」 美希はそれ以上何も言わなかった。 「ねえ……お兄ちゃん――」 美希は俺の肩に頭を乗せて、手で鎖骨をなぞりながら言った。 「なんで……お兄ちゃんになっちゃったの――」