君を愛してる 〜だから死にたい〜

 「よかった……俺はもうすぐ死ぬと思う――でも、生まれて来てよかった……ありがとう砂稀」




 俺は見舞いの人が訪れる合間を縫うようにして息を引き取った。

 薄れゆく意識は砂稀の事ばかりを浮かび上げる。


 砂稀――

 きっと生まれ変わったら君を探し出すよ

 そしたら君は気付いてくれるかな?

 砂稀――

 君を愛してる――

 だから死にたい――




 必ず生まれ変わるから

 待っててくれな――