君を愛してる 〜だから死にたい〜

 「無理だ……無理なんだよ!!」

 俺は叫ぶ様に言ってから全速力で走った。




 どこをどう走ったのか覚えていない、気が付くと俺は部屋のベットに俯せになっていた。

 脳裏に砂稀の顔が浮かび、知らずと涙が流れる。


 砂稀――

 砂稀――

 側に居たい、何もしなくてもいい……

 ただ側に――


 起き上がりカーテンを開けて砂稀の部屋を眺める。