君を愛してる 〜だから死にたい〜

 「なるだろ!?俺は砂稀が好きだ!好きな人を死なせたくない、幸せになってほしい!それ以上に何の理由がいるってんだよ!!」

 一息で言い切ってから振り返る。

 「じゃあ――じゃあ私の気持ちはどうなるんですか?私だって一稀さんを失いたくない、幸せになって欲しい……好きな人の側に居たいと思うのにそれ以上の理由がいりますか?」

 そう言った砂稀は微笑んだ――

 その微笑みは俺を壊した。