君を愛してる 〜だから死にたい〜

 まるで地球の重力が倍になったかの様に重たくなった体を、引きずる様にして俺は家に帰った。

 保健所で渡された病院の紹介状をごみ箱に投げ入れてから窓を開けた。

 冷たい空気が部屋に流れ込み、生き返る様な錯覚に陥る。



 検査結果は陽性だった――



 窓に腰をかけて携帯を取り出す。

 プルルルル

 プルルルル