君を愛してる 〜だから死にたい〜

 夜、風呂から上がった俺は窓を開けて隣の家を眺めていた。 

 「でかいな……うちの三倍くらいあるんじゃねえか?」

 砂稀の家である。

 うちの三倍は少し誇張し過ぎかもしれないが倍は確実にある。

 しかもどうゆうわけか敷地ぎりぎりで建てていて俺の部屋から飛び移れそうな程近い。

 俺の部屋の窓に合わせたかの様に目の前に窓が一つある。

 「神坂さんの部屋だったりして……まさかそりゃないか」