君を愛してる 〜だから死にたい〜

 黒く長い髪が水分を含んでなんとも言えないツヤをだす。

 「しばらく止みそうにありませんね、どうしましょう……」

 「……」

 「あの……」

 「え?あ、ああ、止みそうにないね」

 取り立て美人とゆうわけではないが、何か目を惹きつける魅力が彼女にはあった。

 「ここから学校までなら走れば5分ぐらいで着くけど……とりあえずぎりぎりまでここで様子を見よう、止むかもしれないし」

 「そうですね、まだ時間まで15分ぐらいはありますし」