君を愛してる 〜だから死にたい〜

 つもりだったがどうやら声に出していたらしく、彼女は頬を赤く染めて地面に視線を落とした。

 「……」

 「……えっと――ごめん」

 何か違う気がしたが、他に言うべき言葉を見つける事が出来ずに俺は謝った。

 「いえ……私の方こそすみません……」

 お互いが謝り何と無く気まずい空気が流れた、しかしそれは決して悪い気まずさではなく、どちらかと言えば心地良さすら感じる気まずさだった。

 初めての夜を迎えた中学生なカップルみたいな――