「…姫希…そうだよ!
姫希は!?!?姫希はどこにいるんですか!?!?!?」
周りの人たちはびっくりしたように、
「ひ、姫希のことは覚えているの……?」
「…はい…なんとなくですけど
…事故のことも…
俺が招いた事故だということも…」
「…でも…
あたしたちのことは覚えてないの…?」
「…はい…でも。自分のことと
姫希のことだけはわかるんです…」
「…そっか…ってことはさ
…族のこととかも覚えてたりする…?」
「はい。そこは。」
「…そっか…」
「………ん…」
「…え?…まさか…?」
「………いたっ……あ、あれ…ここ?」
「…ひ、姫ぇーー!!!」

