不良姫×不良王子






「……!!陸!
あたしだよ!?!?美鈴だよ!?」




「―み、美鈴!落ち着け!」




陸也に掴みかかろうとする
美鈴を仁が抑えた。




「…陸。お前ほんとに
わしらがわかんねぇのか…?」




親父が口を開いた。




「はい…。すいません…。」




そういって陸也は起き上がろうとした。




「無理すんな。」




「あ。すいません。」




体が痛くて上手く
起き上がれなかった陸也に俺が手を貸した。