―次の日―





「姫ぇ…陸ぅ…
早く目ぇ覚ましてよぉ…」




美鈴が病室で朝から
ずっと2人に話しかけていた。




お袋と親父は部屋の隅で
椅子に腰掛けていた。




遼平と仁はうつむきながら
病室の壁に寄りかかっていた。




俺は窓の外を見ながら
流れそうになる涙を必死に堪えていた。




そんなとき――…