不良姫×不良王子

姫希さいど




ぶぉんぶぉんぶぉん。



家の前からバイクの音が聞こえてきた。



時刻は6時20分。



「ったくー。陸のやつ!
おもいっきり遅刻じゃん!」



あたしはそんなことを嘆きながら玄関を出た。



「陸ー?遅いじゃーん」



「おー姫希ー!悪ぃ悪ぃ!!ちょっと寝過ごして…」



「もー!あと10分で総会始まるよー!?
総長たちが遅刻ってどーゆーことよ!」



「あーはいはい。さっさと乗れっつーの!」



「もー。事故んなよ。」



「りょーかい♪」



そして、陸はあたしをのせ
いつもみんなが集まっている場所へと向かった。