バタン、と閉まった扉


ゆったりとした歩調で歩く龍




自然にあたしの腕が
龍の首元に絡まった




「積極的だな」


「…落ちたらヤだから」




あたしのそんな天邪鬼な言葉に
龍の口元が少しだけ上がったのが見えた




「…龍、ありがと。」


「なにが?」


「いろいろと…なんか言いたくなった」


「そっか。」





とこれでもかってくらいの
優しい表情で龍は笑った





「…龍、大好き」



「ん、俺も。」






*FIN*