不良姫×不良王子



美鈴さいど








「とうとうくっついたかぁ…
うちらんとこはいいとして
相手の幹部がなぁ……」



きっと文句言いまくりだろうな、




「…それに…陸也…平気、かな」



長年の片思いは実らず卒業かぁ…




「みーんな何かしら進んでるんだね
進んでないのは私、だけかぁ…」



んーっと大きく空に向かって伸びて
優しくおなかに手を当てた



「ここに新しい命が
宿っていて欲しいと思うのは…
仁にとって迷惑、だよね」



まぁ、いたらの話だけどね。



「生理が遅れてるって言ったら
仁はどんな反応するんだろ」



私はクスっと笑って目に溜まった涙を拭いた