不良姫×不良王子






10秒たっても
20秒たっても
あたしにバットがあたることはなく



目を開けると男は倒れていた





「…どゆこと…?」



「こーゆうことだよ」




ドサリ、と立ち上がろうとしていた
男を容赦なく蹴っていく龍



…龍?




「なんで…っここに?」



「お前のこと追いかけてきたら、
…こうなってた」





周りを見渡しながら眉をひそめる龍





「…ここ、危ないよ…」



「もう危なくない。
っていうか、病院…」




「まだ俺が残ってるよ?」