不良姫×不良王子





「…ん?」



陸也の目が一瞬鋭くなる。




あたしの抱き枕状態に
気づいたっぽい







「…り、陸也…?
ごめんね?心配かけて……」



「お前…そいつ誰かわかってんの…?」



「…銀龍の…総長…さん。」



「で?なんで、お前、腕の中にいんの?」




話しかたが鋭くなってるー!!





「…成り行きと言いますか……」



「あぁ?」



「お、怒んないでよ!!」



「…俺が怒ってる理由
……お前…わかってる?」



「…え?…」




一瞬…悲しそうに笑った陸也…




「…り、陸?どしたの…?」



「…なんでもねぇ。…俺、帰るわ。」



「え、ちょっと!陸!!」



あたし、動けないんだってばー!!!