不良姫×不良王子





それからあたしは数分間わめいて騒いで…




今、やっと落ち着きを取り戻した。




「…で…?」




「…で?って?」




「だから。なんで
あんたがここにいるのかな…?」




「んー…前の学校に
俺が覚えてる奴いなくて
それなら誰も知らない
学校に転校しようかと思い…」




「でも!ここじゃなくても
よかったんじゃない?」




「いや~。それもよかったんだけどね?
一人ぐらい知り合いがいても…と、思い…」




「…あのね~…?
ここには銀龍がいっぱいいるのよ?
さっきだってあんたが
胸倉掴んだやつだって銀龍だし。」




「俺、わかんねぇもん。」




「子供みたいなこというな。
…それに、教室には銀龍の
総長と副総長の3人がいたんだよ。」




「…まじっすか?」




「…まじっすよ。」