あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】

ビックリして振り向いたあたしの目の前には、ケータイをパタリと折り畳んで、胸のポケットになおしながら近付いてくるヨシくんの姿があった。


「せっかく訪ねて来てくれてるのに、中座しちゃってごめんね?
緑風は、帰っちゃったのかな?」


忙しいだろうからね、と言いながらヨシくんはあたしを促してソファに座るようにすすめてくれる。


でも。


それに頷いて、ソファに腰掛けたあたしの隣に、ヨシくんまで座るなんて予想してなかったし。


ありえないぐらいに、ドキドキと言い始めたあたしの心臓の音が、ヨシくんに聞こえちゃったらどうしよう。