あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】

「けど、泣かねぇよ。
泣く資格ねぇもんな。」


ちょっぴり震えてる声でそう言いながら、みぃちゃんはあたしの頭をくしゃりと撫でた。


「あん。
だから、頭を混ぜちゃイヤなんだってば。」


そう抗議するあたしに、フッと口の端で笑って見せて、みぃちゃんはあたしを解放してくれる。


「ワリィ。
オフクロに連絡入れてくる。
美樹に、も少し待ってくれって言っておいてくれね?」


ちょっと早口気味にそう言い置いて、みぃちゃんはササッて感じに扉の向こうに姿を消してしまった。


その背中には、あたしが言葉をかける隙もまったくなくって。