あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】

ぎゅうっと。


苦しくなるぐらいに強く抱き締められた腕の中で。


あたしは半ば独り言みたいに言葉を続けた。


「うん。
本当はわかってる。
………でもね?
でも、もう少し。
あともう少しだけ、このままヨシ君を好きでいてもいい?
みぃちゃんの気持ちも、ヨシ君の気持ちも知っていて、それでもこんな風に言っちゃうのはズルい事だって、ちゃんとわかってるの。
でもね?
そんなズルいあたしを許して欲しいって言っちゃダメかな?」


弱いから。


まだあたしは弱いから。


その弱さを言い訳にして、我儘を言っちゃってもいいかなって。


聞くこと自体がズルいのに。