あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】

「だって僕は一人っ子だからって特に悩んだり困ったりしたことなんてなかったけど、理事長先生の孫は自分ひとりだけで、お義母さんの子供も自分ひとりだけしかいないってすっごく悩んでいた緑風の事ならずっと見てきていたからね。
未来さんが僕達に気付かれないように、こっそりと悩んでいたんだったら。
それに気付いてあげられていなかったんだったら。
すっごく申し訳ないし、親としても教育にたずさわる者としても失格だったなぁって思っていたんだ。」


ニコニコと穏やかな口調でヨシ君は言ってるけど。


あたしは『失格』って言葉にビクンと反応してしまった。